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実証実験は、平成11年10月〜12月にかけて、通信およびシステムのセキュリティに配慮するとともに、関係者のご同意の元実施しました。
1)医薬品流通の効率化 従来、午前/午後の診療終了後にまとめて処方情報をFAX送信していました。これを患者宅から直接調剤薬局に処方情報をFAX送信できるようにしたことで、処方箋作成から調剤開始までの時間を大幅に短縮でき、それまで平均で1時間強かかっていたものが平均4分にまでなりました。これにより、昼や夕方に集中していた薬局の調剤作業時間を分散化でき、調剤薬局の業務効率化につなぐことができました。 薬局の在庫管理の面では、明確な在庫削減までは実験期間の関係もあって達成できませんでした。しかし、自動化により発注端末からの手入力による発注業務がなくなるなど、受発注業務の管理工数の大幅な削減が実現でき、効率化が進んだとの評価が得られました。また、発注点(自動発注を行う在庫数量)の見直し作業が容易にできることで、在庫削減の可能性が高いという評価が得られました。調剤薬局間の在庫融通も月間13回行われるなど、融通しやすくなったとの評価をいただきました。
医薬品卸業者の方からは、事前に受注情報や在庫情報を入手できるため、調剤薬局の訪問を効率化できたとの評価がありました
2)医療サービスの高度化 処方情報のFAX送信による調剤薬局の業務効率化は、医師の訪問診療時における処方箋作成から、患者に薬が届くまでの時間の短縮(平均4時間が2時間に短縮)にもつながり、単に早く届けるだけでなく、患者の希望時間に薬を届けたり、急患にも短時間で薬を届けることができるなど、患者の満足度の向上につながりました。 医師等医療スタッフが患者情報を共有することでは、ケースワーカのアクセス数が平均して日に8回もあるなど、医師以外のスタッフの潜在ニーズに応えた結果となりました。これにより、担当医師以外でも短時間で適切な対応が可能になり、医療サービスの向上に効果があり、業務支援に有効でした。患者にとっても、同じことを繰り返し説明する必要がないなどの評価を得られ、患者満足度の向上につながりました。 残念ながら、実証実験の期間が短かったため、オンラインショッピング、医薬品情報提供機能については充分な評価を得ることができませんでした。
7.実用化に向けて
本システムの評価を受けて、現在コンソーシアムメンバーを中心として、事業化の準備が進められています。実証実験のプレーヤから、現場の体験に基づくシステム改善要望がいくつかだされていますので、処理の手順、GUIなどの改善も行っていきたいと考えています。
注:用語説明
ECプラットフォーム:電子商取引を安全かつ経済的に実現するために、本プロジェクトで開発する基盤システムのことをいう。
介護用品:介護を要する人の生活を支援するための機器・物品で医療保険制度による価格決定のないもののことをいう。
OTC(Over-The-Counter)薬:医師の処方箋により調剤され患者に渡される医療用医薬品に対して、消費者が自分で判断して購入する医薬品のことをいい、正式には一般用医薬品という。
EBN(Enhanced Business Network):NTTが提供するプライベートNTネットワークサービス
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