かしばし
絹本著色聖衆来迎図(けんぽんちゃくしょくしょうじゅらいごうず)


重要文化財(阿日寺蔵)
鎌倉時代

日寺(あにちじ)(香芝市良福寺)(かしばしりょうふくじ)は平安時代の学僧恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)の生誕地として、また「安楽往生」の「ぽっくりさん」として知られている。
平安時代は末法思想が暗い影を落とすかたわら、浄土教(じょうどきょう)が広がり、貴族の財力に支えられながら浄土美術が普及した。その影響は仏像に始まり、絵画・工芸の分野にも及んでいる。なかでも聖衆来迎図は最も色濃く影響を受けており、人の臨終に際して阿弥陀如来が25の菩薩を引き連れて迎えにくる様子を描いている。平安時代後期〜鎌倉時代中期まで盛んに描かれ、特筆すべきはすべて国宝・重文に指定されている。
阿日寺蔵の重文絹本著色聖衆来迎図(95.0cm×53.8cm)は、往生者のもとへ、蓮台(れんだい)を捧げた観音菩薩と、合掌する勢至(せいし)菩薩を先頭にし、光明(こうみょう)を放って、奏楽(そうがく)する多くの菩薩を従え、画面の右下へ向かって来迎する阿弥陀如来の一行を描いている。
法華寺(ほっけじ)の阿弥陀三尊及童子(さんそんおよびどうじ)像(国宝)、長谷寺の阿弥陀来迎図(重文)に比べて、来迎者の人数が多く、興福院(こうぶいん)の阿弥陀二十五菩薩来迎図(重文)の流れをひいた作品とみられる。このことから、制作は鎌倉時代中期と考えられる

資料提供は香芝市 


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