セミナー情報

「ワークライフバランスによる企業活力の向上と環境負荷低減の可能性を探る」

KIISセミナー「ITを活用した「社員の働きがい・やる気」の見える化に向けて」パネルディスカッションレポート

■日時: 2009年11月12日(木) 15:00〜17:00
■場所: KIIS第1会議室 (大阪市北区梅田1-3-1-800 大阪駅前第1ビル8階)

■パネリスト:
株式会社ワーク・ライフバランス 横山 真衣 氏
ダイキン工業株式会社 人事本部 担当部長 宮崎 忠義 氏
■コーディネータ:
財団法人関西情報・産業活性化センター 事業推進グループ 部長 横尾 修

 

 2009年11月12日の第25回KIISセミナー「ITを活用した「社員の働きがい・やる気」の見える化に向けて」では、KIIS事業推進グループの横尾部長によるコーディネートのもと、株式会社ワーク・ライフバランスの横山真衣氏(写真1)、ダイキン工業株式会社人事本部担当部長の宮崎忠義氏(写真2)の2氏が、企業内外での実践経験や豊富なデータ分析をもとに、ワークライフバランスによる企業活力の向上と環境負荷低減の可能性について議論を深めました。

 パネルディスカッションに先立ち、横山氏からは「経営戦略としてのワークライフバランス」というタイトルで基調講演をいただき、豊富なデータや事例に基づく知見を交えながら、ワークライフバランスの考え方や意義について分かりやすくご説明いただきました。また宮崎氏からは、「多様な人材の能力を最大発揮しうる環境づくりに向けて」というタイトルで企業内での実戦経験にもとに、基調講演をいただきました。

写真1左■
株式会社ワーク・ライフバランス
横山真衣氏

 

写真1右■
ダイキン工業株式会社
宮崎忠義氏

 

 ディスカッションでは、最初に「ワークライフバランスの課題」について議論が交わされました。両氏ともに、ワークライフバランスの制度を導入するだけでなく、上司と部下が上手にコミュニケーションを図ることが重要であると述べられました。

 ワークライフバランスの取組みとES(従業員満足)向上、CS(顧客満足)向上との関連について、横山氏からは、ESの向上のために賃金を上げるのは難しいが、新しい報酬と言われているワークライフバランスの向上が重視されているとのコメントをいただきました。宮崎氏からはワークライフバランスの推進は働きやすさ(ES)の向上につながるが、働きがいに直結するわけではない。目標管理制度の導入による働きがいづくりと、上司と部下との日常的なコミュニケーションを同時に機能させることで、ESとCSがつながるのではないかとのコメントをいただきました。

 ITの利活用による意識改革と業務改革の取組みについて、横山氏からは自社でのメールを活用した時間の効率的な活用方法の習得のあり方についてご紹介いただき、宮崎氏からは部署別のワークライフバランスの取組み状況を見える化することで競争意識が働き、推進につながったとの事例をご紹介いただきました。

 ワークライフバランスによる働き方の変革が省エネルギーをはじめとする個人の環境行動の変革に波及しうるかどうかについては、両氏とも様々な可能性があるとの見解を示されました。

 最後に、今後の経営戦略としてのワークライフバランスの取組み方について、横山氏からは自社に合った導入方法を探しながら根気強く進めていく必要があること、宮崎氏からはワークライフバランスと併せてダイバーシティマネジメントを推進し、多様な人材を活用することがこれからの経営戦略に不可欠であるとのコメントをいただきました。

 また会場からも、ワークライフバランスの世界的な動向や経団連の見解に関する質問があり、意見交換が行われました。

 

写真2■KIIS 横尾修

写真3■交流会の様子